陶山神社
所在地:佐賀県西松浦郡有田町大樽2丁目5-1
撮影日:2013年09月07日、2017年04月08日
掲載写真:78枚
主祭神:応神天皇
相殿神:鍋島直茂公・李三平公(陶祖)
創建:万治元年(1658年)
陶山神社は佐賀県の有田町にあります。神社名は「すえやまじんじゃ」と読みます。通称は「とうざんじんじゃ」です。管理人は、普段は「とうざんじんじゃ」と呼んでいます。
陶山神社はその名の通り陶器がメインで「さすが有田!」って感じです。
境内には陶器で造られた大きな鳥居や大きな壺(磁器製大水瓶)、皿(磁器製手水鉢)なども飾ってあって、不思議な雰囲気でした。こういう神社は全国でも珍しいのではないでしょうか。
管理人は陶山神社には2013年09月と2017年04月の2回、訪れました。
2013年に参拝した際には境内に8対の狛犬(正確には7対と1体の阿形像)がありましたが、2017年に参拝した際には1体の阿形像がなくなっていました。
消えたのは管理人が勝手に「05番」と名前を付けていた狛犬です。この狛犬は吽形像が見当たらなくてしかも阿形像も相当古く、2013年時点でかなり痛んでいました。阿形像の現在の行方はわかりませんが存在していたのは確かですから、このページでは「05番」として紹介します。
ということで、現在の陶山神社境内には7対の狛犬が存在します。
2017年04月に陶山神社を訪れた時は、桜が見事な時期でした。なので、掲載している狛犬写真の背景に桜が写っていたりもします。陶山神社は桜の名所としても有名なようですね。
社務所でお守りを購入しながら巫女さんと雑談することができました。
「ここの神社は狛犬の数が多いですよね。狛犬ってどういう基準で配置されているんですか?」って尋ねたら、奉献した人が置きたい場所に置いてもらっているんですって!(知らなかった!!)
いやぁ、そんな感じで狛犬の配置が決まっているとは思いませんでした。でも、奉献する人が「ここに置きたい」と言われたとして拒否する必要性って無いですもんね。なるほどな。
貴重なお話をありがとうございました。
このページではたくさんの写真を掲載していますが、同じ狛犬をあっちからこっちからと撮影していますのであまり意味がないような気がしています。嬉々として狛犬のお尻を撮影していた管理人は、完全におかしな人だったと思いますw
カメラ機能がよくないスマホで撮影したので画像も不鮮明なものとなりました。ちょっと暗い写真が多いのもスマホのカメラ機能のせいです。どうぞ許容してください。
陶山神社の狛犬の画像は、本殿へ向かっていく順番で掲載しています。
境内の様子は「神社サイト」で確認してください。
【計78枚掲載】
記:2014年08月30日
編集:2018年04月19日
陶山神社の入口の狛犬1対です。一の鳥居の手前にあります。
拝殿に向かって右側に配置されているのが阿形で、口を大きく開けています。
左側が吽形で、口を閉じています。
青銅製(ブロンズ)で明治18年(1885年)に建立され、有田町の重要文化財に登録されています。
『有田町歴史民俗資料館』ホームページの「文化財マップ(有田内山地区)」に説明文が記載されていたので、引用します。
陶山神社の青銅製狛犬 町重要文化財(歴史資料)
明治18年(1885)、陶山神社祭礼の神事当番町の本幸平町から奉納された。高さ約1.8m、横幅71センチメートル、長さ1.2mで、銘により博多の深見孫三郎らの鋳造によるものであることがわかる。現在、青銅製狛犬は長野県諏訪神社下社秋宮の例が高さ1.7mで最大とされているが、本例はそれを上回る。
まさか有田町の重要文化財だとは思ってもいませんでした。
管理人は何も知らずに「台座が高くてうまく撮影できないじゃん」とか思いながらスマホで撮影していました。青銅製狛犬の中で日本最大の高さの狛犬、ということですね。なるほど。
でも、台座が高すぎますわ(笑)
下からの撮影になったので阿形も吽形も、どちらも表情がよくわからない写真になってしまいました。
画像は阿形と吽形を向い合せで掲載しています。「吽形→阿形」の繰り返しです。
2013年09月に撮影した画像と2017年04月に撮影した画像の両方を掲載しているため、狛犬の背景が桜だったり緑だったりしています。
陶山神社の二の鳥居の手前に、青銅製の灯籠があります。
カッコイイなぁと思って見ていたら、灯籠の上にちっちゃい狛犬が乗っかっていることに気づきました!
ということで、陶山神社の2つ目の狛犬に、この青銅製灯籠のちっちゃい狛犬を認定します!
青銅製灯籠は、明治17年(1884年)に建立されており、有田町の重要文化財に登録されています。
『有田町歴史民俗資料館』ホームページの「文化財マップ(有田内山地区)」に説明文が記載されていたので、引用します。
陶山神社の青銅製燈籠 町重要文化財(歴史資料)
明治17年(1884)、陶山神社祭礼の神事当番町、大樽町から奉納された。台座に「佐賀郡長瀬町 鋳師 谷口清八」と刻まれている。谷口家は代々佐賀藩の御用を勤め、幕末には大砲、その他武器を鋳造した。清八は明治16年(1883)に谷口鉄工所を設立する。燈籠本体は高さ2m。
まさか、この灯籠までも有田町の重要文化財だったとは‥‥。知りませんでした。
スマホで適当に撮影したんですが、ちっちゃい狛犬もちゃんと写っているので、アップにして画像を掲載したいと思います。
2013年09月に初めて陶山神社を訪れた時に、この灯籠の上の狛犬が、実は阿形と吽形が反対に配置されているのだ、ということに気付きました。
狛犬は通常、阿形は口を開けており、吽形は口を閉じています。そして、本殿に向かって「阿形は右側」に、「吽形は左側」に配置されます。上記狛犬01番とか、そういう配置ですよね。
ところがこの灯籠上の狛犬は、口を開けて明らかに「阿形」として作られたはずの狛犬が本殿に向かって左側に、口を閉じている「吽形」と思われる狛犬が右側に配置されているのです。
何か意図があってこういう配置になっているとは思うんですが、狛犬の形は日々進化しているので、明確に「阿形とはこういうもの」といった枠からはみ出した狛犬が存在していても問題は無いのだと思います。ポリシーがあって、こういう作り方(阿形と吽形を反対に配置するように灯籠を作っている)をしているのでしょうね。それしても珍しい配置だと思います。
というようなことを、管理人はこのサイトを作った当初から書いていましたが、2017年04月に改めて陶山神社を訪れて巫女さんと雑談をした時に、この狛犬の配置が話題になりました。
たくさんの狛犬がありますよね~みたいな話の中で、巫女さんが「あの灯籠の上にも狛犬がいて、実は阿形と吽形の位置が通常とは逆なんですよ」と仰られたんです。管理人はドヤ顔で「知ってます!」と答えました。ふふふ、管理人は既に気付いていたのですよ!はははー。
という、嬉しいことがありました。(何の報告だコレw)
陶山神社の灯籠の狛犬の配置について記載されているサイトはあまりないので、もしも巫女さんがこのサイトを読んでくださっていたのなら、マジで嬉しいですね。もちろん、陶山神社の巫女さんなので神社のことについて詳しいのは当然だし、なぜ逆の配置になっているのか由来も御存知なのかもしれません。管理人の気持ちを察して「よく御存知ですね」と仰ってくださったのでしょうが、管理人としては、このどうでもいい趣味のサイトを誰かが見てくれたかもしれない、という可能性を実感できたことがものすごく嬉しかったのです。(まあ、巫女さんが本当にこのサイトを見てくれていたとは思ってないんですけどねw)
どうでもいい話を書いてしまいました。
さて、上記の通り陶山神社青銅製灯籠上の狛犬は、阿形と吽形が通常とは違って逆に配置されています。
掲載画像では「口を開けた狛犬を阿形」「口を閉じた狛犬を吽形」と認定することにしました。阿形が本殿に向かって左側に、吽形が右側に配置されていますので、画像もそのように配置します。
阿形と吽形を向かい合せで掲載し、「阿形→吽形」の繰り返しになっています。
画像はすべて2017年04月に撮影したものです。
陶山神社の二の鳥居(平成の肥前鳥居)を抜けるとすぐに、1対の狛犬があります。
台座には「昭和三十年十月吉日」の銘が入っていたので、1955年10月に奉献された狛犬です。
阿形は口を開けていて本殿に向かって右側に、吽形は口を閉じていて左側に配置されていました。
とてもユーモラスな表情をしている狛犬なので目が離せませんでした。
吽形が「クシャ顔」をやっているようにしか見えないので、管理人の目はおかしいと思います。
画像は阿形と吽形を向い合せで掲載しています。「吽形→阿形」の繰り返しです。
2013年09月に撮影した画像と2017年04月に撮影した画像の両方を掲載しているため、狛犬の色合いがなんだかおかしくなりました。ごめんなさい。
陶山神社の石段を上り、境内で一番目立っている陶器で造られた鳥居(磁器製鳥居)をくぐると、すぐにその存在に気がつく狛犬。
明治20年(1887年)に赤絵町第十代今右衞門が奉納した磁器製狛犬1対です。
陶器の町有田の名にふさわしい狛犬です。
2013年09月に陶山神社を訪れた際は普通の地面の上に狛犬がありましたが(地面がむき出しの状態)、それから約4年後の2017年04月にふたたび陶山神社を訪れてみると、拝殿前の地面には白色の玉砂利が敷き詰められていました。
このページを作成した当時(2014年08月)は、ポツンと配置された狛犬のシュールな光景に目を奪われて「どやねん!!シュールすぎwww」なんてコメントを書いていましたが、現在は白色の玉砂利が敷き詰められているので陶器の狛犬だけが目立つということもなく、そんなにシュールではないですね。まあ、もはや感覚上の話でしかありませんけども。
とはいえ、陶山神社メインの狛犬といえば、やはりこちらの狛犬でしょう。
磁器製狛犬で、今回調べてみて知ったんですが、第十代今右衛門作でした。さすが有田ですね。
明治20年(1887年)に奉納されているので軽く1世紀以上経過しているわけで、ひび割れが目に付いてしまうのは仕方がないのだと思います。
本殿に向かって右側に配置されている阿形は大きく口を開け、左側に配置されている吽形は口を閉じています。まるで歯を食いしばっているみたいに見えてしまいますね。歯並びがとても綺麗です。
お尻を撮影してみましたが、尻尾のとぐろぶりがイイですね。陶器でここまでやれちゃうんですね、さすが有田です!
管理人はこの狛犬のたてがみぶりが非常にお気に入りです。もはやスーパーサイア人にしか見えません。陶山神社にはスーパーサイヤ狛犬がいると覚えておきましょう。
画像は阿形と吽形を向い合せで掲載しています。「吽形→阿形」の繰り返しです。
2013年09月に撮影した画像と2017年04月に撮影した画像の両方を掲載しているため、狛犬の色合いがなんだかおかしいですけど、もういいですね。
スーパーサイヤ狛犬(狛犬04番の磁器製狛犬)阿形像の後ろにひっそりと居ました。
本殿に向かって右側にいたのでこの狛犬も阿形だと思います。
と説明していましたが、これはあくまでも2013年09月に陶山神社を訪れた際の様子です。
初めて陶山神社を訪れてから約4年後の2017年04月、ふたたび陶山神社を訪れた際には、この狛犬05番はなくなっていました。
2013年09月に撮影した画像と、2017年04月に撮影した画像を並べてみました。
丸い赤枠線で囲んでいるところにこの狛犬05番があったんですが、2017年にはなくなっています。
どうやら手水鉢の後ろの木も伐採されてしまったようで(画像を比較すると木がなくなっているのがわかります)、木を伐採した時にもしかしたらこの狛犬も動かされたのかもしれません。
という状況ですので、現在はこの狛犬05番は存在していません。
ですが、2013年09月時点では間違いなくいたわけで、そういう記録があってもいいよね、と思ったのでこのまま「05番」として紹介することにします。
2013年09月の時点で、この狛犬はものすごく痛んでいました。左手を失っており、代わりの石を置いてなんとか立っているような状態でした。右手の先も失っていたようです。でもめちゃくちゃ愛嬌がある顔立ちだったんですよね。建立された当時は可愛らしい顔をしていたのだと思います。
管理人はこの狛犬の画像は2枚しか撮影していません。画質も悪いんですが、もう見ることはできない狛犬ですからこのまま掲載します。
狛犬05番、阿形です。
陶山神社拝殿前の狛犬1対です。
階段の一番下に配置されている狛犬で、かなり痛みが激しいです。
本殿に向かって右側に阿形、左側に吽形が置かれています。
阿形は口を開けていて、口の中に「玉」があります。
吽形は口を閉じています。もしかしたら「玉」を踏んでいたのかもしれませんが、右手の先を失っているので正確なところはよくわかりません。吽形の右手には代わりの石が置かれていますが腕に届いていません。せめてもう1つ、石を置いてあげてください。
阿形のまゆげが凄いです。
吽形の表情がもう、くっそ可愛い!!
画像は阿形と吽形を向い合せで掲載しています。「吽形→阿形」の繰り返しです。
すべて2017年04月に撮影した画像です。
陶山神社拝殿前の狛犬1対です。
拝殿前の階段の中ほどに配置されています。
向かって右側に阿形が、左側に吽形が配置され、阿形は口を開けていて吽形は口を閉じています。
エジプトの壁画に描かれていそうな狛犬ですね。日本風じゃなさすぎる!!
胸板の厚い狛犬で(厚いというか丸いw)カッコよくて、うっとり(´∀`*)しちゃいます。
画像は阿形と吽形を向い合せで掲載しています。「吽形→阿形」の繰り返しです。
2013年09月に撮影した画像と2017年04月に撮影した画像の両方を掲載しています。
陶山神社拝殿前の狛犬1対です。階段の一番上にいます。
向かって右側が阿形、左側が吽形です。
阿形は口を開けていて、吽形は口を閉じています。吽形は右足で「玉」を踏んでいます。
なかなかユーモラスな表情をしていますね。ものすごく味がある狛犬だと思います。
ここでは2017年04月に撮影した画像を掲載していますが、吽形をよく見たら、鼻孔になんかよくわからない輪っかみたいなものが‥‥。汚れかな?まあいいや。
2013年09月に撮影した時は阿形を撮影していなかったんですが、今回はどちらも撮影できました。ブレブレだった写真を差し替えることができて良かったです。
画像は阿形と吽形を向い合せで掲載しています。「吽形→阿形」の繰り返しです。
2017年04月に撮影した画像を掲載しています。